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「あなたは何を信じているの?」という質問にどう答えますか 【海外インターンシップ体験記】【連載3】【インド】慶應義塾大学 長岡里奈

ナマステ!(ヒンディー語)
ノモスカ!(オリッサ語)

こんにちは!インドでインターン中の長岡です。

今日は私がインターンとして働いている施設について、そして、様々な国から来た学生たちとの協働生活についてお伝えします。

様々な信仰をもつプロジェクトメンバーたち

わたしのプロジェクトメンバーは、トルコからきた20歳の女の子二人組のゼィネップとミライと、エジプトの医学部に通う22歳の女の子サマー、そして同じくエジプトでエンジニアリングを学ぶ22歳の男性アンドリューで、同じアパート一室に住んでいます。
3週間目からバハリン人ザハラとルーマニア人の女の子クラウディア(プロジェクトは別です)が引っ越してきて、さらに賑やかになりました。

ゼィネップ、ミライ、サマー、ザハラはイスラム教で、アンドリューはクリスチャンです。
そのせいか、食卓はときどき宗教の話になります。ムスリムとクリスチャンの間で論争が起きないか心配だったのですが、別に相手の宗教を否定することなく、あなたはあなた、わたしはわたしとはっきり割り切っていたのが印象的でした。

わたしは何を信じているのだろうか

わたしも宗教について聞かれたのですが、日本人の宗教観は複雑なので理解してもらうのに苦労しました。
というのも、インターン前に、「宗教について絶対質問されるだろうから自分なりに答えつくっとかなきゃ」と用意していた説明も、宗教観の違う人からの予想外のツッコミで崩れ、色々な発見がありました。

たとえば、「日本人は昔から八百万の神というものを信じているんだよ。だから、わたしはちっちゃいときから、おコメには神様がいるから一粒残さず食べなさいといわれているんだ」と話したところ、「え、でも今日おコメ食べなかったじゃん、神様なのになんで」と聞かれたり、「日本人は習慣としてクリスマスをお祝いするし、神社にお参りにいくし、死ぬときはだいたい仏教だよ」といったら、「それは信仰じゃなくてイベントでしょ、何を信じているの」と聞かれ、考えさせられました。

わたしが信じるのは人間だ!

最終的に、「わたしが信じるのは人間だ」と、サマーに伝えると、「じゃあ寿命はなんなの、人間が死ぬのは神の力だという紛れもない事実じゃない」と返されて、途方にくれました。このような深い話をするのは英語の訓練にもなりますし、普段気にも留めない事柄について再考するいい機会となります。

同じムスリムでも、行動がまったく違う

他に興味深かったのは、スラム教でもコーランの教えに従うかどうかは個人によるらしく、人によって行動がまったく違って面白いです。

サマーは最初の一週間は一日5回お祈りをしていましたが、2週目以降はお祈りしなくなりました。
ザハラ以外はヒジャブ(頭を覆う布)を被っておらず、また宗教で禁止されている飲酒や喫煙も人によっては平気で行っています。
一方、インドネシアからきたムスリムの女の子アマリアは、コーランの教えに完全に従い、顔と手以外は全て隠して外出し、お祈りも欠かさず行っています。

同じムスリムなのに、こんなに行いが違うとなると、亀裂が生じるのではないかとびくびくしていたのですが、ザハラとアマリアは仲良しで、お互いの行動に文句をいうことはありません。ここにも宗教的割り切りが見えました。

いかがでしたか?

海外インターンシップでは様々な国からきた学生と一緒に生活し、冗談を言い合ったり深い話をしたりと楽しい時を過ごすとともに、いろいろな気づき、発見をすることができます。


(インド ブバネスワール発:慶應義塾大学総合政策学部(SFC)2年 長岡里奈)
※この記事は2015年9月4日に執筆されました

長岡里奈

長岡里奈

度慶應義塾大学 総合政策学部。大学2年の夏休みにインドでのインターンに参加。その後、大学4年を休学し、再度5ヶ月間インドへ渡航。スラムに石鹸を広めるために、石鹸をリサイクルする事業を立ち上げ。

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