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多国籍チームの難しさ――笠田小夏【海外インターン体験記】【チェコ】【連載4】

こんにちは!チェコのプラハで海外インターンシップ中の、名古屋大学3年笠田小夏です。
さて今回は、15人15ヶ国から集まったインターン生との協働から得られた私の気づきをお伝えしたいと思います。

【連載3】でお伝えしたように、集まった15人のインターン生は2つのグループに分かれており、私のグループは7人です。
日本の私の他にブラジル・コロンビア・ルーマニア・チュニジア・ベトナム・マレーシアと、国籍・地域はバラバラです。
性別や年齢、大学の専攻、育ってきた環境、文化、宗教…すべてが異なります。

最初は、お互いのことをよく知らないため、少しだけ距離があったり、遠慮があったりしました。

しかし時が経つに連れ、ささいなことでも衝突するようになりました。


たとえば、チュニジアの子が家族と電話をしているのを聞いて、ベトナムの子が「彼女はいつも電話口で大きな声で怒っていて、うるさいなあ。」と言うのです。

みなさんは、アラブ語は他の言語圏の者からすると、普通の会話でも怒っているように聞こえるのを知っていますか。
私はそれを知っていたので、ベトナムの子に伝えましたが、彼女はいまだ不満そうです。
 

また、こんな出来事もありました。

私が、買い物からインターン生共同のアコモデーションへ戻ってきたとき、ちょうど外出する数人のインターン生と鉢合わせました。
そのとき彼らが突然、「アコモデーションの掃除全部あなたがやっておいてね」と真顔で言ってきたのです。
「え?私?」と聞き返すと、「そう、あなた!」と。

ただでさえ日本人の私は誰よりも、普段から部屋をきれいにしようという意識を持っているのに、何でそんなことを言われなきゃいけないの?と、怒りと悲しみが湧いてきました。

しかし中に入ってみると、外出前より部屋がきれいになっているのです。
わけがわからずにいると、帰ってきた彼らが「さっきのびっくりした?あれは冗談よ、今回は私たちが掃除をやっておいたわ」と言ってきました。

このように他国のインターン生は、本気か判別がつかないような冗談をしばしば言うため、戸惑います。

こうした衝突のなかで私は、最初の頃ほとんど言い返せなかったり、相手が納得するまで説得することができなかったりすることが多かったです。
自身の英会話力の不足だけでなく、異文化チームを取り持つ難しさを感じました。

しかし、衝突を乗り越えると次第にお互いのことを理解し、合わせることもできるようになりました。
すべて解決というわけにはいきませんが、たとえば私なら冗談にもだんだん慣れてきたし、英語でも食い下がって意見を言えることも増えました。

異文化チームが、まとまるのに時間を要するけれども、根気よく向きあっていけば、きっと落ち着くところを見つけられるのだと気づきました。
そこに向けて、頑張っていきたいです。

 

(チェコ プラハ発:名古屋大学 経済学部 3年 笠田小夏)
※この記事は2015年9月13日に執筆されました

笠田小夏

笠田小夏

2016年度アイセック名古屋大学委員会3年生。2015年度は副委員長兼経営管理統括として活動。将来は人々に情報を伝える仕事がしたい、そんな私にとって貴重な経験となった今回のインターンシップレポート。チェコの美しい写真にも注目してください!

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