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実現した夢の瞬間 ~スポーツで国際協力!?~【学生団体SeedA代表】 【連載5】飛矢智希

こんにちは! 連載ライターをさせて頂いている飛矢(ひや)です。

 

自分は大学2年の夏に、学生団体SeedA(シーダ)を設立し、カンボジアの学校教育の普及を目指して活動をしています。

 

第4弾では、スポーツフェスティバルを開催するにあたっての準備や、その際に感じたことについてお話させて頂きました。

(前回の記事はこちら

 

第5弾では、第1回のスポーツフェスティバルの様子や感じたことなどについてお話していきたいと思います。

 

1年越しにカンボジアへ

スポーツフェスティバルに協力したいと言ってくれたみんなと一緒に、2016年8月、いよいよ1年越しにカンボジアを訪れることになりました。

 

日本でのいろいろな活動の日々を思い出して、カンボジアに到着した時は既に泣きそうになってしまったレベルでした。

 

そして学校へ。

カンボジアは、人も社会も変わらない姿で温かく受け入れてくれました。

 

JIS(フェスティバルを開催した学校)の中には、自分のために用意してくれた部屋もあって、本当に至れり尽くせりでした。

(カンボジアの「おもてなし」の文化は日本と同じくらいだと個人的には思っています笑)

 

(到着後、校長と2ショット)

 

何もかも新しい取り組みとなる第一回のスポーツフェスティバル。

自分は、前から心に決めていたことが一つありました。

 

それは、すべて「手づくり」で行うということ。

 

日本から来てくれたメンバーのみんな、

そして現地で関わってくれる先生や生徒のみんな。

そのすべての人と手を合わせながら、フェスティバルを創っていこうと思ったからです。

 

スポーツフェスティバルの備品も、段ボールを集めるところから全てみんなで工夫しながら行いました。

 

備品を作ったり、現地の先生とミーティングをしたり、本番に向けてやるべきことは山積みで、しかもゼロからの挑戦だったので、ほんとにすべて手探りで行っていきました。

 

忙しい中で本番に向けて日々を過ごすのは大変でしたが、今となっては忘れられない日々になりました。

(買った備品を組み立ててくれる先生。道具はすべて手作り)

 

夢の実現の主人公は、やっぱり子どもたちの笑顔だった

 そして、いよいよ本番になりました。前日はワクワクと緊張がピークで、なかなか寝付けなかったことを覚えています。

 

1年越しの想いが現実になる瞬間。その感慨とプレッシャーの入り混じった気持ちが自分の中に渦を巻いていました。

 

挑戦をさせてくれたこと。そして協力してくれたすべての方々。

何度も言っていますが、その感謝だけは噛み締めて臨もうと思いました。

 

1日目は夕方から文化交流フェスティバルを開催しました。

2日目のスポーツフェスティバルをメインに考えていたので、かなり即席のものではありましたが、大いに盛り上がりました。

 

(たくさんの子どもたちが一緒に踊ってくれました!)

 

何が一番盛り上がったのか、それが「ドラえもん音頭」なんです笑

実はカンボジアはドラえもんが結構有名で、(現地ではドラモンと呼ばれています)何度踊ってもアンコールが鳴りやみませんでした。

 

ソーラン節も、けん玉や折り紙を並べたブースもかなりの盛況でした!

 

一日目は無事に終了し、いよいよ迎えたスポーツフェスティバル当日。

天気は少し雲がかっていましたが、雨の心配はなさそうでした。

 

そして、1年越しの想いが現実になる瞬間が、ようやく訪れることとなりました。

 

1種目目の綱引きを行う子どもたちを見た瞬間、その想いの主人公は確かにそこにありました。

 

(綱引きに勝って大喜びの子どもたち)

 

言わずとも伝わると思います。自分は、この笑顔を見るために活動をしていたことを改めて実感することとなりました。

 

そして何事もなく事は順調に進んでいき、あっという間に閉会式となりました。

 

協力してくれたNPO法人ワールドシップオーケストラさんの演奏も圧巻でした。

音楽もスポーツと同じく、世界を変えるチカラがあることを実感しました。

 

(ワールドシップオーケストラのみなさん)

 

フィールドは違えど、想いを同じくする方々はいて、それは必ず協力し合ってより良いものをつくっていくことが出来る。「世界は一人で変えることが出来ない」ことを改めて確かな形で実感したりもしました。

 

そして閉会式。

 

ステージの上で泣きそうになりながら最後の挨拶をしていたら、

「来年もやってくれるかな?」と、笑っていいとも的なフリが校長から飛んできました。

 

「もう言っちゃいなよ」と仲間から一言。

勢いで「やる」って言うしかありませんでした笑 

 

でもその時の子どもたちの喜ぶ様子は今でも忘れられません。

 

(宝物の写真)

 

やればやるほど「100%」が不可能と知る

1年前、自分を動かしたのはインターンシップでの1つの後悔でした。

「自分には、何もできなかった。」

 

そして面白いことに、このスポーツフェスティバルが終わったあと、自分を次へと動かすのもやっぱり後悔だったんです。

もちろん、子どもたちの笑顔をもう一度、という想いもありますが。

 

本気でやればやるほど、「課題」というものが見えてくる。

 

どうすれば、子どもたちの本当の笑顔をもっともっと増やせるのか。

どうすれば、自分が見つけた課題にもっともっと向き合っていけるのか。

 

100%満足できる瞬間なんて、本気でやっていれば来ないものだと思います。

そして、そこへの「後悔」が、自分を動かす原動力になっていることを、改めて気づきました。

 

今回達成できたこと、楽しかったこと、現地に価値を与えることが出来たと確信すること、それは数えきれないほどあります。

それと同時に次の「課題」として見えてきたこともたくさんありました。

 

(子どもたちの写真はまだまだたくさんあります。

(もっと写真を見たい方はこちら!)

 

細かいことですが、次の連載につなげるためにここで特に書きたいことは3つあります。

 

1つ目は、自分の活動の意味となっていた「保護者」へのアプローチ。

今回のスポーツフェスティバルでは、保護者の方々に招待状を渡していたのですが、それでも生徒の保護者の参加率はおそらく10%もなかったと思います。保護者の方々に、子どもたちが学校の中で輝いている姿を見せることが十分にできませんでした。

 

2つ目は、スポーツフェスティバル後に散乱してしまったゴミ

カンボジアでは、日本と比べてゴミを各自で持ち帰ることや、ゴミ箱に捨てて帰るというような文化はまだ定着していません。(これがもとで、路上のごみ問題等が問題視されることもあります)スポーツフェスティバルにおいても、それはかなり目立っていました。

 

最後は、次回に向けて、自分が「本当に」アプローチしたい場所への後悔です。

カンボジアに起こるドロップアウトの現状。それは今回開催したプノンペンの都市部よりも、農村部においての方が深刻です。今回は安全性の面や自分の1年越しの想いもあり、1年前にお世話になった学校での開催となりましたが、「実際に」自分がアプローチしたいフィールドは、別のところにもある。そう思うようになりました。

 

字数も多くなってきたので今回はこの辺にしたいと思います。

次回は、その「課題」から、第2回のスポーツフェスティバルに向けてどのような取り組みを行ってきたかを紹介したいと思います。

 

その過程で新たに感じたことも合わせて書いていければと思っています。

楽しみにお待ちいただければ幸いです!

 

学生団体SeedAのFacebookページはこちら

 

飛矢智希

飛矢智希

一橋大学。大学1年の夏にカンボジアでの英語教育ボランティアに参加。途上国のドロップアウトの現実に直面し、その後、学生団体SeedAを設立。 ​世界の全ての子供達が、笑顔で安心して学校へ通い続けることの出来る社会を目指してプロジェクトを推進中。 2018年度からアイセック・ジャパンが運営するインターンシッププログラム「Education Innovator Programme」の実行委員を務める。

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