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スティーブ・ジョブズの名言、"Connecting dots"を理解する3つのポイント

「社会を変えるリーダーと聞いて思い浮かべる人物は誰ですか?」

NPO法人アイセック・ジャパンが実施した若者2347名に向けたリサーチYouthSpeak Surveyにおいて、「社会を変えるリーダーと聞いて思い浮かべる人物は誰ですか?」という設問に対する回答数でスティーブ・ジョブズが1位を獲得した。691名の若者が最も尊敬するリーダーとして彼をあげている。

スティーブ・ジョブズと言えば、誰もが思い浮かべる今の未来を作ってきた人物のうちの一人だろう。具体的には、僕らの手のひらに乗った宇宙のお陰で。彼はその功績により、偉大なリーダーとしても認められている。

 

ベストリーダーの名言「Connecting the dots.」

そんな彼からやはり僕らは学べることがあるだろう。がっつりと学びたいのなら彼の伝記でも読んでほしいものだが、重要なものを敢えて一つだけを上げて学ぶとするなら、大学生という将来に悩みがちな年頃である僕は、かのスタンフォード大学での卒業演説での一言、「Connectiong the dots.」を推したい。

「Connecting the dots.」は、彼がスタンフォードの卒業演説で伝えたいと言った三つのことのうち、一番始めに言ったものだ。

これを見るだけでも十分に面白いと思う。

 

 

 

「自分の心に従って行動する」とは?

ここで述べられていることの解釈は色々とあるだろうが、僕なりの解釈は「未来は事前に設計することは出来ず、後からつなぎ合わせることしかできない。だからこそ、自分の心に従って行動することが大事だ」ということだ。

ただ、この述べられたことを鵜呑みにするだけでは、物事を深く理解するには至らないと思う。
なので、今回はこの言葉に対して逆のことを述べる意見を見つけ、そしてそれと比較検討することで、よりこの言葉の言いたいこと、そして意味する重要さを3つのポイントに分けて理解して行きたいと思う。

1.夢を見つけキャリアを作っていく

一般的に成功する人というのを想像すると、それはやはり「夢を持ち、そのために計画を立てて進めていく人」となると思う。
かの吉田松陰もこのような名言を残している。

夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。

このように、世の成功する人間の通説というのは、「夢を持ち、そのために計画を立てて進めていく人」となり、ジョブズの「Connectiong the dots.」とは別のことを言っているように見える。
要素を分解すると、①夢を持つこと、②夢を実現できる計画を立てること、③計画を実現させること、の三つかと思うが、これと前述のジョブズの言葉をよく比較してみると、①の夢を持つこと自体は否定していない。
むしろ、ジョブズ自身もよくVision、などの言葉を述べていたり、彼自身の夢について言及していたりするし、さらには「自分の心に従って行動すること」自体も、夢(=自分が一番成したいこと)と概念として近いことから、ジョブズ自身も夢を抱くことは否定していないのだ。
これは、「Connectiong the dots.」の言葉を見るだけではわからない要素の一つかと思う。

 

2.計画には現れない自分の心が本当に望むことを取りこぼさない

次にいよいよ、計画することと、そうせず心に従って行動することを比較して考えよう。
一般的に考えると、先に述べた通り、計画を立ててその通りに実行していくことの方がやはり優位だと思うし、逆に心に従って行動することのメリットはあまり見つけられない。
なので、ここでジョブズが何をきっかけにこう思うに至ったかを振り返ると、それは大学でのカリグラフィーの授業のエピソードだったかと思う。一見自分の将来には全く関係のないことをすることで、彼は将来、自分が誇らしいと思う成果を一つ上げられたのだ。
確かに、これは計画して行動することでは達成できないものだと思う。

そう、彼のこの考えのメリットは「計画には現れない自分の心が本当に望むことを取りこぼさないこと」なのだと思う。
夢、と言われると、僕らはつい具体的な一言にまとめようとしてしまいがちだけれど、実際にそれ自体が含む要素は、そんな一言には表せないくらいたくさんの乱雑さを含んでいる。しかもそれは、小さな要素に見えたとしても大きな可能性を含んだものなのだ。ジョブズにとってのカリグラフィーのように。

そして今の情報が加速する社会において、計画する上で前提となる綿密な予測というのはどうしても難しい。ならば、ジョブズの言うとおり、心に従って行動し、そしてそれが後へ繋がると信じるのは大切なことなのではないかと思う。

3.人生において自分が本当に望むことに近づくことをする

これが最後になるのだが、「自分の心に従う」ということについて少し考えておきたい。
この演説だけではなく、ジョブズは良く「自分の心に従う」という言葉を口にするけれど、この言葉の真意はどういうことか。また、何を具体的な敵として見据えているのだろうか。

まず、ジョブズのいう心に従う、というのは、先に少し「夢(=自分が一番成したいこと)と概念として近い」と述べたように、決して刹那的な欲求に身を任せることではなく、人生において自分が本当に望むことに近づくことをするということだ。

もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?

彼は、17の時にこの言葉に出会ってから、毎日自分自身に問いかけてきたそうです。もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか、と。
ここで言う「本当に自分のやりたいこと」これこそが、ずっと彼が述べてきた「自分の心に従う」ことなのだろう。

そして、これに対して彼が考えている具体的な障壁が、

Even it leads you off the well-worn path. And that will make all the difference.
たとえそのせいで、あなたが多くの人が通る道から外れるとしても、それこそが大きな違いをもたらすのです。

この言葉からもわかるように、世間からの同調圧力なのだろう。

YouthSpeak Media編集部

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YouthSpeak Media編集部。NPO法人アイセック・ジャパンのメンバーが中心となって運営しています。

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