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その活動、“人に認められたい“だけでやってない?

「なぜ今その活動をしているのか?」

この問いの答えに「誰かから認められたいから」があてはまる人は何人いるだろう。


どれだけあなたが崇高なビジョンをもって活動いたとしても、どれだけその活動に明確な目的があったとしても、人間である以上、頭によぎることが一度や二度あるはずだ。

かくいう僕も、たびたびこういった感情に陥ってしまうことがあった。


いまこの記事を読んでくれているあなたも「横で頑張って評価されているあいつが妬ましい」「もっと誰かにすごいと言われたい、褒められたい」こんな感情に陥ったことはないだろうか。


今回は学生団体の運営を経て、現在京都で起業した、株式会社talikiの中村多伽(なかむらたか)さんにこの疑問をぶつけてみた。在学中の起業からアメリカでの海外インターンシップ、さらには舞台俳優と様々な活動をしてきた彼女はいったいどう考えるのだろう。


今回お話を伺った中村 多伽さんについて

プロフィール

1995 年生まれ。小学生で webサービスを展開、中高時代は非行として過ごす。大学ではカンボジアで教育支援に従事したのち、ニューヨークの報道局に勤務。様々な経験を通して社会課題を解決する人材を応援する必要性を感じ、株式会社taliki(https://www.taliki.co.jp/)を京都大学在学中に設立。現在は京都にて若者のインキュベーション事業やメディア運営を行う。

株式会社taliki

「社会課題の解決を、もっと身近に、楽しく、カジュアルに。」をモットーにかかげ、京都大学の学生を中心に立ち上げたスタートアップ。Webメディアの運営とともに、京都大学や同志社大学近郊にコワーキングスペースを設け、社会起業家を支援するアクセラレータプログラムなどを運営する。

「あなたの人生に、溢れんばかりの声援を。」
声援を可視化するwebサービス「ちあちあ」、本日8月6日リリース予定
http://taliki-chiachia.strikingly.com/


「確かに、人への嫉妬心とか悔しさだけで活動するのってしんどいよね。でもその感情を持ってることは何も恥じることじゃない。」


多伽さんは「ブラックエンジン」と「ホワイトエンジン」という2つの言葉を使って話してくれた。この言葉はある編集者の方と話していた時に出てきたという。


前者はいわゆる「妬みや悔しさといったネガティブな感情」。後者は「理想や夢といったポジティブな感情」のことを指す。


「どちらか一方じゃなくて、どっちもバランスを見て持つことが大切。むしろブラックエンジンのパワーってすごくて、一気にその人を加速させちゃう可能性もあるんだよね。」


「でもブラックエンジンは時に人を壊してしまう。ホワイトエンジンは何かのアクセルにはなりにくいかもしれないけど、誰かを巻き込んだりファンを増やしたりするときには絶対いるよね。私も”社会課題解決ってイケてないよね”って人にまじでくたばれって思う負のエネルギーと、自分の理想を実現した世界へのワクワクで日々動いてるもん(笑)」


多伽さんにとってのエンジンとは?

taliki社の前身であった学生団体の立ち上げ。そのきっかけとなったのはアメリカの報道局での海外インターン。その中でも彼女に衝撃を与えたはこんな事件だったそう。


「アメリカの子どもたちが銃で遊んでいたら、間違ってほかの子を射殺してしまったって事件があったんだよね。そんなこともあったから、アメリカで銃規制の声がたくさん上がっていた。でもその被害者のお母さんでは、銃規制には反対という姿勢だった。銃規制が進んだら、アメリカの自由が奪われてしまうからって。」



草の根的なボトムアップの活動だけでは構造的な問題の解決に繋がりづらく、トップダウンの改革には限界がある。幸せになる人が生まれる一方で、そこには必ずひずみが生まれるからだ。それを解消する、いわば社会課題を解決するようなプレイヤーを増やし、質を高めようと考え、アメリカから帰国後、学生団体「taliki」を立ち上げた。さらに、彼女はそこで終わらなかった。


「社会課題解決、それって”誰かが正義を振りかざす行為”だと思うんだけど、絶対的な正義ってないと思うんだよね。それなら私は”その人が苦しんで死なない”のが正義と定義しようと思った。この資本主義の中であと数年は少なくとも生きていかなきゃいけないのであれば、その仕組みの中でも誰も苦しんで死ななくて済む世界を作りたくって。だから会社にしようって決めたんだ。」



これから先、この記事を読んでくれているあなたにも、苦しい時期が訪れるかもしれない。

うまくいかなくて、ビジョンを見失いかけたり、嫉妬心に押しつぶされることもあるかもしれない。

そんなときはぜひこの「2つのエンジン」の話を思い出してほしい。

きっとそれがあなたを成功へと加速させてくれるはずだから。





中西 高大

中西 高大

2018年度 NPO法人アイセック・ジャパン送り出し事業担当 / 大阪大学外国語学部 アイセックではアフリカにおいて起業家を輩出するプログラムを開発中。現在は『誰もが自分、そして大切な人に愛を表現できる世界』を志し、関西の小中学校で性の多様性に関する出張授業を行ったり、だれもが性のマイノリティであると診断されるWebサービス「anone,」を開発しながら起業準備中。

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